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サンエイコラム
Column

2019.09.30

受精卵生産でホルスタインから和牛!?子牛不足を解消する畜産改革の基盤を建設

我が社が施工を手がけた、和牛の体外受精卵の生産・研究を行う「AG体外受精卵培養センター帯広試験場」の開所式が平成29年8月29日に行われました。
この記事では、建設に至った経緯や施工風景などをご紹介します。


帯広試験場全体写真(開所式当日)

  • 1 – サンエイが施工するに至った経緯
  • 2 – この工事を請けてのサンエイの思い
  • 3 – 試験場紹介ムービー(施工後期)
  • 4 – 施工風景写真一覧

1 – サンエイが施工するに至った経緯

「AG体外受精卵培養センター帯広試験場」は、30代の経営者であられるお施主様が新規事業に挑戦されるということで、新しい地と新しい技術を切り開くために建設された施設です。サンエイは本来の事業エリアである三重県の建設会社としてお話をいただき、建設のコストダウンやエネルギー関係のコンサルティングの面で携わらせていただく予定でした。
しかし、当初建設を行う予定だった北海道の建設会社様が工事を辞退され、我が社が設計から施工までを行う運びとなりました。北海道での建設はサンエイで初の試みではありましたが、ものづくりの会社としてお施主様の新事業をカタチにすべく多くの困難を乗り越え、無事完工するに至りました。

2 – この工事を請けてのサンエイの思い

北海道の建設会社様の辞退理由は「お施主様の意見(工事内容)がたびたび変更となり発注を確定していただけない」というものでした。請負業者としても一企業としても、痛いほど理解できます。ですが当施設はお施主様にとっても始めての試みですので、判断が出来ない箇所も多々あることはある程度想定はできました。
またお施主様は事業のプロであって建設のプロではなく、建設の専門的な知識は一切ありません。その状態では何をどうしたら理想に近づけることができるのか、やりたいことがやれるのか、判断は当然出来ません。
そこで私たちは施工会社という立場ではなく、お施主様目線に立って物事を進めることにしました。どんな施設なのかといった一歩踏み込んだ情報はもちろん、施設を建設するに当たって必要になる知識も積極的に共有し、複数の選択肢を用意しながら一つ一つ前へと進めていきました。紆余曲折ありましたが無事に完工することができ、お施主様の悩みを直に聞き、喜んでいただけていることが実感できるすばらしい経験でした。
この時期からサンエイでは、部署間またグループ会社間を横断してプロジェクトに携わる新しい会社のあり方に取り組んいました。この帯広プロジェクトが我が社の歩むべき道の一つと呼べる成果を上げることができたことを、とてもうれしく思います。

3 – 試験場紹介ムービー(施工後期)


4 – 施工風景写真一覧

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