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サンエイコラム
Column

2022.01.17

農業を助ける?農業しながら発電する営農型太陽光発電とは?

営農型太陽光発電
タマリュウの栽培用地

営農型太陽光発電が注目された背景

地球温暖化が社会的に問題となって以降、火力発電が主体の日本エネルギー事情を鑑みて、再生可能エネルギーの導入を促進する取組が行われました。その一環として行われたのが太陽光発電の導入です。設置に伴う制限が他の再生可能エネルギー発電に比べて少ないため今では一般住宅の屋根にも見かけられるほど一般的になった太陽光発電ですが、その一方で問題も発生しました。
導入促進として「固定価格買取制度(通称:FIT)」が施行された結果、様々な企業がこぞってその制度を利用し売電を目的とした大規模な太陽光発電所を各地に建設しました。太陽光発電は日当たりがよい土地が適しているという特性から、農業用地を転用して太陽光発電施設を建設するケースが多く発生しました。
農地の確保および農業は食糧生産の基盤であり非常に重要です。農家が減少して休耕地が増える一方で、農地そのものが減ってしまう状態は問題とされていました。
その結果、農業とエネルギーを両立する様々な制度が少しずつ整備され、農地の上部空間で太陽光発電を行う営農型太陽光発電が注目されるようになりました。

営農型太陽光発電の仕組み

営農型太陽光発電は農地に架台を立てる事でその上部空間を太陽光発電に活用します。農業と発電で太陽光をシェアするという考え方です。発電した電気は農地内の様々な電気設備の動力として利用したり、隣接した事務所等で使用する事が可能です。太陽光を一部遮るため下部農地では特殊条件下での栽培となります。その地に適し、農業技術が確立され、必要な太陽光の量が少ないもしくは無くても良い作物が適しています。
農林水産省の「営農型太陽光発電取組支援ガイドブック(2021年度版)」には下部農地で栽培されている作物や、高収益農業の実証実験等が紹介されています。

よくあるご質問

Q . 景観が悪くならないか?
自治体ごとに景観法など様々な制限がございます。サンエイではそれらに配慮して設計・施工を行います。地域によっては人工物を設置することができないなど、施工できない場合がございます。
Q . 食物を育てる上で土壌汚染は大丈夫なの?
太陽光発電に使用される部材は汚染になるような化学物質の含有率基準値が定められており、サンエイが取り扱っている部材は全てこれらの基準をクリアしております。また架台部分はハウス素材にも使用されているアルミ素材ですので、通常使用するうえで土壌汚染は起こりません。

詳細ページ

営農型太陽光発電用架台に関する紹介ページはこちら

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