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サンエイコラム
Column

2021.08.30

買うより作る方が得策?自家消費で電気代を削減!

自家消費とは発電した電気を売電せず自社で消費するスタイルのことです。従来の大きな規模の太陽光発電施設は全量売電(発電した電気を使用せず全て売ること)を目的に建設されていますが、年々売電価格が減少していることもあり利益が出づらくなってきています。そこで注目されているのが自家消費です。

太陽光パネルを載せた屋根

カーボンニュートラル

経済産業省資源エネルギー庁から発表されたエネルギー基本計画(素案)では削減目標の実現に向けたエネルギー政策の道筋が示されており、2030年までに総発電量に占める再生可能エネルギーの割合を36~38%にするという野心的目標が(今後変動する可能性はありますが)設定され、再生可能エネルギーの主力電力化を目指す方針となっています。その中でも太陽光発電は導入ハードルが比較的低いため注目されており、今後も積極的な導入を目指した様々な取り組みが行われる可能性があります。

自家消費型として導入しやすい再エネ

風力、水力、太陽光等の再生可能エネルギーの中で事業として取り掛かりやすく、最も設置に関する制限が少ないのが太陽光発電です。太陽光発電は設置面の広さや形によって規模を調整しやすく、太陽光が当たる場所であればどこでも設置できるため一般家庭にも広く導入されており、アウトドア用品として簡易的なものが売られているほど浸透しています。

買うより作って使う時代へ

売電価格は年々値下がりを続け、今や電気料金よりも低い状態になりつつあります。売電して収入を稼ぐ売電型よりも、生み出した電気を使う自家消費型にして買う電気量を減らす方がお得になる可能性が高いのです。こういった価格の推移や再生可能エネルギーに移行していく日本の方針から、これからの時代は自家消費する発電施設の導入が主流になっていくと予想されます。
※契約している電気料金プランやFIT開始時期によって異なります

自家消費型のメリットは?

前述しているように、自家消費型を導入することで電力会社から買う電気が減り電気料金の削減ができます。蓄電池を併用して日中の買う電気量を削減することでデマンドカットができる可能性もあります。また災害等が起きた場合に電力供給が途絶えてしまっても、ライフラインを確保できる最低限の電力は確保できます。この取り組みは会社だけでなく地元・近隣の方への貢献ともなりますので、CSR活動として会社評価につながります。
※全ての方がデマンドカットできるわけではありません

自家消費型で得しない事もあり得る?

電気代が削減できるなら自家消費型導入しようと安易に導入する事はおすすめしません。現在契約している電気料金プランがすでに比較的安い状態であったり、太陽光発電設備等を設置する場所があまり用意できないため規模が小さく、自家消費型を導入してもあまり削減が期待できないという事も起こりえます。
例えば太陽光発電はご存じの通り太陽光によって発電を行いますので日中は発電をしますが夜間は発電しません。日中に電力を消費し夜間は稼働しない事務所のような場所に設置した場合は電気代の削減等に貢献できますが、夜間に大きな電力を消費するような施設の場合はあまりメリットがありません。蓄電池との併用で昼間に貯めて夜に使うという事も可能ではありますが、蓄電池の規模を大きくするなどコストが高くなる可能性があります。また発電場所から消費場所までの距離が遠い場合は自家消費型として成立しなかったり、費用がさらにコストがかさむ事もあります。

自家消費なら補助金がある?

前述の通り、日本は再生可能エネルギーの主力電力化を目指した取り組みを開始しています。そのため国や自治体によっては再生可能エネルギー発電所を設置するにあたって、自家消費型である場合は補助金を出しているところもあります(すでに公募が終了している場合がありますので各自治体にお問い合わせください)。

全量自家消費に関するお問い合わせ

自家消費型太陽光発電所の建設や、蓄電池、その他太陽光関連施設に関して気になることがございましたら、ぜひお問い合わせください。

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