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サンエイコラム
Column

2021.07.19

台風被害を最小限にするための心がけー太陽光発電所ー

7月~8月は日本に上陸する台風がとても多い時期です。実は台風は太陽光発電にとって天敵、雨が続けば発電量が減り最悪の場合発電が停止してしまうことも有ります。今回は太陽光発電所の運営者様向けに、台風シーズンに行っておくべき管理や対策をご紹介します。

割れたパネル

台風に潜む危険

太陽光発電事業を営んでいる経営者様にとって、台風は頭を抱える問題を引き起こす厄介な存在です。毎年多くの発電所で何かしらのトラブルが起きますが、その多くは強風と落雷によって引き起こされます。
太陽光パネルの表面はガラスによってできているため、強風によって飛ばされた石などの飛来物が当たると簡単に割れてしまいます。表面のガラスにヒビが入るだけだけならばまだよいのですが、中のセルまで割れてしまうと漏電や火災に発展するケースがあります。また近くに雷が落ちることによる誘導雷によって電気系統が故障するケースも多いです。河川の増水によって被害を受けやすい土地であれば、水没の危険性も十分にあり得ます。

完全な対策はない?台風シーズン前にしておくこと

太陽光発電は屋外設置された大型施設ですので、飛来物を防ぐためにカバーをかけたりすることはできません。せめて敷地内にあるものが飛ばされて被害を及ぼさないように、飛ばされそうなゴミなどはこまめに掃除をして片づけたり、しっかりと固定したりするように心掛けましょう。発電所周辺も可能であれば掃除をしておくことが望ましいです。
またトラブルが起きた際にいち早くそれに気づくためにしっかりと管理体制を構築しておくことが重要になります。台風前後で発電量に大きな変化はないか、異常を検知していないかをきちんと記録しておくことで台風シーズン後に迅速な対応が可能となります。

大切なのは台風の後と継続的な管理

上記で述べた通り、台風による被害を最小限に食い止めることはできても完全に防ぐことは不可能に近いです。ではどうしたらよいのか?それは定期的なメンテナンスと長期安定的に管理できる体制を日ごろから整えておくことです。
定期的なメンテナンスと管理体制を整えていない場合、落雷によって精密機器が故障し発電が止まっていた、何らかの衝撃でパネルが割れていて危険な状態だった等、台風だけに限らずあらゆるトラブルが起きた際に発見が遅れ、遅れれば遅れるほど比例して損失も多くなります。損失をできるだけ減らし、故障した危機によって二次災害が起こるのを防ぐためには、発電状況や施設の状態を監視できる状態にしておくことが望ましいです。
発電状況の管理は様々な遠隔監視システムがありますので、その中から発電所の規模や使い勝手を踏まえて選び導入するのが一般的です。発電所が離れていてすぐに現状を確認できないという方は防犯も含めて監視カメラを設置するのも手段の一つです。

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